▪️チーム木俣のメソッド
「木俣肇クリニックは、脱ステを安全にサポートしながらアトピー性皮膚炎の根治を目指すアレルギー科です」
ステロイド離脱を目指して、毎日多くの患者さんが来院されますが、ほとんどの患者さんはステロイドや保湿剤の使用歴があります。
ステロイド剤やプロトピックは「免疫抑制剤」
であり、 もともとアトピーを治すために作られた薬剤ではありません。
「免疫抑制剤」は、リウマチなどの自己免疫疾患の治療や、臓器移植を受けた際などに起こる拒絶反応を防ぐために用いられる薬で、アトピーの「炎症」を抑える力・抗炎症作用を持っているため、 対症療法として一時的に役立つ薬として用いられています。
アトピー性一皮膚炎に合併する細菌感染症やウィルス感染症
木俣肇クリニックに来院される患者さんには、細菌培養検査にて傷に感染症が合併していないかどうかを確認しています。長らくステロイド等の免疫抑制剤や保湿剤の長期使用により、皮膚免疫・バリア機能が下がり感染症を起こしていることが非常に多いと臨床上分かっています。
クリニックでは、必要に応じて感染症の治療をし、根本治療として第一選択には医療用不織布ガーゼバンブスによる創傷部の被覆をします。皮膚本来の機能回復を目指しています。
アトピーの要因と「根治」
また、アレルゲンの関与や食生活の乱れ、ストレスなどが加わることでアトピーの症状が悪化することもわかっています。
腸内環境は食事からもストレスからも悪化します。快癒のためには食生活の改善が重要であると認識しています。
腸の環境を改善することが非常に重要となります。
クリニックでは問診表にて様々な観点から患者さん一人一人の原因や背景を一緒に確認して行きます。
▪️治療の開始にあたり
認可されている薬だから大丈夫だと思っていた、副作用について知らなかった、安全な良い薬だと思っていた等、驚かれる患者さんも少なくありません。
今までの習慣や依存が悪化の原因になっていたと初めて知る方が多く、治療開始時にはクリニックの方針を理解するのが難しい患者さんが多いのが現状です。
巷にあふれるアトピービジネス
何かに依存していると益々快癒への道は遠く、複雑なものになります。
初診時の検査
アトピー性皮膚炎発症には複雑に原因が重なっているので、何かを塗って治る、サプリ飲んだら免疫が上がってよくなる、などは起こりえず、何か一つに頼ったからといって治る病気ではありません。
ステロイドなどの使用の有無にかかわらずスタッフの問診に始まり院長の診察、検査により発症のルーツや悪化要因のいくつかは、初診時にすでに見えてきます。
本人の意志と理解
ステロイドなどの離脱症状を乗り越えるには、本人のステロイドには戻らないという強い意志と、リバウンドを伴う離脱症状が現れた際に、抑制されてきたものへの代謝が始まった過程であると理解することが必要となります。
焦りは禁物
離脱をするための強い意志を持ち続けるには、過去と向き合い、今何が身体に起こっているのかを受け入れ「薬害」を理解する事。そして自身の力で改善できるという快癒への希望を持つことだと思います。
本人も周囲も焦りは禁物です。治療を通し、治るべく時期に必ず一つずつ症状は回復してきます。