ココナッツオイルのこと

母乳に含まれる大切な成分、ラウリン酸
ココナッツオイルには、ラウリン酸やミネラル、ビタミン等たくさんの成分がふくまれています。
飽和脂肪酸を90%以上含むため、成分的に安定し、酸化しにくく、また油臭くなりにくいという事に優れています。
その飽和脂肪酸中に約60%も中鎖脂肪酸が含まれ、その中鎖脂肪酸の中の一つであるラウリン酸が約50%含もまれているのです。
ラウリン酸は母乳に含まれる重要な成分で、無防備な赤ちゃんを、様々な外敵から守る、強い作用を持ち免疫力を高めてくれます。
もちろん大人にもさまざまな効能が期待できます。
免疫アップの強い味方
抗酸化作用に優れており、生活習慣病の予防や改善、細胞の働きを整えてくれ、現代を生きる私たちにとって「免疫力アップ」の強い味方です。
また、ラウリン酸は唾液に含まれている酵素と合わさることで、さまざまな感染因子から体を守ってくれる抗菌物質であるモノラウリンに変化します。
モノラウリンは腸内の悪玉菌を退治し善玉菌を活性化させ、「腸内環境を整える」という働きもあります。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の中には豊富なラウリン酸の他にも、抗酸化作用を持つミリスチン酸、パルミチン酸、殺菌作用を持つカプリル酸が含まれているのが特徴です。
体に脂肪がつきにくいオイル
トランス脂肪酸ゼロ、コレステロールゼロ、中鎖脂肪酸が豊富で、エネルギーになりやすく体に脂肪がつきにくいオイルです。
ココナッツオイルは、動物性脂肪に多く含まれ摂り過ぎると動脈硬化の原因とされるコレステロールを全く含みません。
また、血中の悪玉コレステロールを上昇させ、同じく動脈硬化や心臓疾患等のリスクがあると言われるトランス脂肪酸(TFA)も全く含んでいません。
心臓病や脳卒中は血管が詰まることで引き起こされます。血液中の中性脂肪の多い状態、特に肥満の方が多く発病される病気です。ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸はすぐに溶けて代謝を高め、豊富なビタミンEの力も加わり血流を良くします。
効率よくエネルギーに変わる
ココナッツオイルに豊富に含まれる中鎖脂肪酸はエネルギーとして消費され、良質なエネルギー源となり体内で素早く分解されます。
大豆油や菜種油などに比べ脂肪として蓄積されにくい油です。
つまり、消化吸収や代謝が一般のオイルに比べて数倍、長鎖脂肪酸に比べると4倍の速さで吸収され、10倍の速さでエネルギー変換され、カラダに溜まらずに燃焼しやすいのです。
さらに中鎖脂肪酸が燃焼するに伴い、同じ脂肪酸の仲間である長鎖脂肪酸(消費されなかった分は脂肪として蓄積されやすい)も燃焼します。
このエネルギー変換の効率の良さは基礎代謝をアップし、すでについている体脂肪を燃えやすくしてくれる効果が期待できます。
脳にエネルギーを送るケトン体
また、中鎖脂肪酸を摂取すると肝臓で分解されて作り出される物質にケトン体があります。
このケトン体には、脳の主な栄養源であるブドウ糖と同様に脳にエネルギーを補給する役割があり、良質なエネルギーを素早く脳に送ることのできるケトン体は脳を活性化する作用があるとされています。
※アルツハイマー病にかかると肝臓でブドウ糖の生成ができなくなりますが、その代替エネルギーとしてケトン体が活躍、ブドウ糖の代わりに脳に良質なエネルギーを送ることができます。
脳を活性化するケトン体は、認知症の症状の改善・予防にも効果が期待できます。
産地がインドネシアである理由
(プカプカ 穐本氏手記より)
息子のアトピーを治すためにオーストラリアに移住した際、スキンケアの原料として使われていたココナッツオイルを探求するうちに、ハワード博士に出会いました。博士は20年余りココナッツオイルを研究し、オーストラリアで広める活動をしながら、自身の病院で、ココナッツオイルを患者さんに食べさせていました。
ドクターにしか見れない、学術文献のデータベースでその素晴らしいエビデンスを目にし、ココナッツオイルを広めようと私自身も決意しました。
幸いなことに、ハワード博士は世界中のココナッツオイルのサンプルを集めていて、一度に沢山の産地のココナッツオイルのテスティングをさせてもらい、分析されたデータも見ることが出来ました。そしてアドバイスもいただきました。
その中で、最も優れた味の美味しいココナッツオイルを選び、産地の生産協会を紹介して頂きました。
より良い産地と品質を目指し
無臭ココナッツオイルは、インドネシアやフィリピンが得意としており、エクストラバージンココナッツオイルは、スリランカとフィリピンが一番でした。
それぞれのココナッツオイルに、それが得意な産地があると共に、過去に私が経験した海外との連携や現地特性を加味すると、無臭ココナッツオイルはインドネシア、エクストラバージンココナッツオイルはスリランカ、という結論に至りました。
例えば、ベトナムのココナッツオイルは苦みがあり、メコン川流域に生息しますが、過去のベトナム戦争の時代の枯葉剤の影響は、いまだに河に流れ込む形で存在しています。
その他の国でも、海が近い産地はショッパイ味になり、内陸部にはそれがありません。従って弊社は内陸部の物を使います。
タイ産は製造方法が遠心分離で、肝心の中鎖脂肪酸が、遠心分離する時にミルクの方にたくさん残り、オイル側には少なめになります。
そしてパートナーシップも
国によって、輸入のレギュレーションはシビアに変化します。
フィリピンは輸入以前に何度も訪れましたが、残念ながら良きパートナーとのご縁がありませんでした。
インドネシアとスリランカは親日でまじめな国民性で、古い友人も両国に居り、私が望む品質のものを安心して任せられ、生産できる環境でした。
上記以外にも、沢山の条件を加味して今の結論となりましたが、常により良い産地と品質を目指し海外とのやり取りをしています。
◆ 木俣肇クリニックでは ◆
悪玉菌や、日和見菌であるカンジダ菌の働きが、活発になりすぎない抑制効果に期待し、
「腸内環境改善」と「脂質代謝改善」の為に提案しています。
現代人のお腹は砂糖漬け、加工食品、添加物など過剰にとることにより、腸内細菌のバランスを崩しています。
異常に増えたカビや、病原性細菌は特有の毒素を出して、バリアを弱くし(リーキーガット症候群の一因)本来体に備わっている免疫力や抵抗力を落とします。
その結果、感染やアレルギーを引き起こし、栄養素の吸収障害を引き起こします。
腸と脳は相関関係にあることが分かっています。
食の大切さを、これからもお伝えしています。
by メディ・フュージ