8. 夏の辛さ
脱ステロイドの治療を始めた最初の夏は、汗をかくことがひどい刺激となって、ヒリヒリと痛み、なるべく室内で過ごし、ひたすら竹綿のガーゼで肌をカバーして過ごしていました。
海に入るといいというので、一度試しましたが、あまりにヒリヒリして少し早すぎたようでした。
翌年は、春に一度傷のなくなった肌が、暑くなってくる頃に湿度にやられて、
また顔が腫れたり、肘の裏や、家事をする手の指、手首なども時として湿った傷となり、
「そうか、子どもの頃も夏に湿疹が出てたっけ」とか、
湿度の少ない土地では、夏でも肌トラブルがおこりにくかったなあとか、
改めて夏のきつさを思いました。
汗をかいてヒリヒリするのも、しばらくすると落ち着きましたが、やはり辛く、首も傷になりやすかったです。
けれど回復が早くなっているのを自覚することができたのは救いでした。
目の周りも腫れやすかったですが、しばらくはマスクの夏だったので、深めに着用してカバーし過ごしていました。
今年はマスクをしなくて良くなり、今度は冷房の乾燥がきついなあと思っています。
今までマスクで保護されていた目の下の柔らかい皮膚に、時として汗による痒みが出ますが、そっとケアクロスで拭うようにして凌いでいます。
治療は年中大変ですが、私はやはり夏がきついです。
特に、寝るまでのエアコンとの付き合い方のペースを掴むのに苦労しています。
治療を始められたばかりの方は特に、ゆったり涼しくお過ごし頂けたらと思います。
最初の夏は、一体どうして過ごしていたんだろうと振り返ってみたら、何やらとあるアーティストに ”今更?” のタイミングでハマり、それなりに楽しく過ごしていたようです。
無理に夏を満喫しようとせず、ゆっくりのんびりお過ごし頂けたらいいと思います。