7. 治癒の経緯
一番最初のムーンフェイスが落ち着いた後も、肌はこわばり、深いシワと赤み、ひどい乾燥とともに肌は細かく剥け、時々襲ってくる痒みも長く残り、ゆっくりゆっくり改善していきました。
特に、おでこの赤みや痒みはずいぶん後まで残りました。よくステロイドを塗っていた箇所でもありました。
次に症状が長引いた出たのは、手の指でした。
口の周りもそうでしたが、直近でステロイドを塗っていた順番に、症状が出ていくかのようでした。
水仕事が増え、手荒れがひどくなって、またステロイドを処方された時のことが思い出されました。
傷は湿っぽく、痒みも出やすく、クリニックでお譲り頂いた、不織布ガーゼに本当に救われました。
不織布ガーゼを使用してから、傷の乾きが早く、掻きこわしてもすぐに治る安心感がありました。
半年経った頃でしょうか、内腿、そして前腕、と小傷が絶えなくなり、布団に残る落屑がどんどん多くなっていきました。(ここはステロイドを塗っていたことはありません)
毎朝、お布団に掃除機をかけ、床もしょっちゅう掃除していました。
途中、環境の変化などあり、ストレスで頭皮があれて、滲出液が止まらなくなったりするなどもありましたが、常に不織布ガーゼが助けてくれました。
最初の頃は、汗をかくのもきつく、ぞわぞわして食事の場から外へ飛び出したりしたこともありましたが、汗をかくのは良いらしく、最初はヒリヒリしますが、その後に落ち着くようになっていきました。
暑くなる前の湿度や、夏は本当にきつくて、掻きこわしては不織布ガーゼに助けて貰っていました。
1年が経ち、冬を越した2度目の春に、一時的にでしたが、初めて傷がほとんどない状態になりました。
その後も、肘の裏や首など、症状が出るところは移っていき、一進一退の感じは抜けませんでしたが、明らかに「前より良くなっている」と実感できました。
コロナの最中「体本来の力を取り戻す」作業をしている、という前向きな思いもあり、治療中であることを人に伝えることの辛さもなくなっていきました。