2. 当時の症状 と 保湿フリー
皮膚科で処方される、ステロイドの塗り薬が、昔ほどに効かないようになっているのを感じていました。
けれど、薬がどんどん強いものになる、というのを知っていたので、効き目が落ちても、とにかく一番弱いステロイドのみを使っていました。
年齢のせいか、太りやすい体質でしたが、あまり太ることもなくなり、体臭も減っていくようで、枯れていくってこんな感じかなあと。
痒みなどが出て、擦ったりなどすると、今まではなかった耐えられないヒリヒリ感があり、急いで薬を塗って凌ぐしかありませんでした。
また、ちょっと引っ掻くとすぐに傷になるようになり、驚いていました。
症状が出ることは殆どありませんでしたが、首の皮が薄くなって、引っ張るとすごく伸びて、"ステロイドによって肌が薄くなる" と聞くが、このことかもしれないと思っていました。
当時症状が出ていたのは、主に顔で、
鼻の下にしこりのような赤い膨らみができて、なかなか治らなかったり、額、目の周りなどが、赤く熱を持ち、カサつきがちでした。
アトピー性皮膚炎のケアとして、綺麗に洗い、すかさず保湿するように、と言われてきました。
洗ってすぐ、5分以内には保湿してくださいー など。
なので、保湿のためのクリーム等は手放せませんでした。
木俣肇クリニックでの治療の始まりは、
・保湿はしないこと
・お風呂に入らないこと
確かに、濡らすとその後に乾燥して悪化するため、すかさず保湿を繰り返してきましたが、初めて聞く方法で、けれど納得できるご説明でした。
肌・本来の力を取り戻すこと。
過剰な保湿や、塗薬によって弱ってしまった肌に、多少ひっ掻かれても傷になることのない、元々の力を甦らせること。
そして、痒み等の原因になる、アレルゲンを見極める、プリックテストを受けました。